2007-10-13
グレイソ・ヌッサーヅ:1 (ボクの「ボク宝」)
深夜のCBSのドキュメント。
ホロコーストがテーマの再放送。
驚愕の事実に、一度見たにも関わらずまた、しょぼん。
二度と消せない腕の刻印も当然だが、この耐え難き記憶は酷すぎる。
早いとこ資料を精査して、生き残っていらっしゃる方には
手厚い保障と同時に生の証言を残してほしいと願います。。。
見るものなくNHKへ。「世界遺産」(今回は「夢と理想のシンボル
~アメリカ・自由の女神像~」)やってた。
パキスタンのタクシー運転手さんが自身の生活in NYを語る。
自国で政治に身を投じ、追われ、新天地の夢を見て、また9.11以降
憂き目に遭う。チャイ1杯の”昼”だけで12時間勤務。同じ車を使う
相方と交代し、深夜ようやくデリで食事。祖国の娘さんを、
アメリカの大学に行かせるんだ、と疲労困憊の中にもやさしい笑顔。
しっかし、デリの食事はウマそうだ。そういえば、ちょっと前に見た
「アジア語学紀行」のネパール編に出てきた”モモ”にもよだれがダラダラだった。
どういうわけか、視覚や聴覚以外の感覚もキャッチできちゃうってのは不思議だね。
テレビ見てよだれが出る、を脳科学的に説明したらどうなるの?
ミラーニューロンとかってヤツのせいかな???
アジア各国の料理に目がないので、あちこち食べに行くけれど(@東京23区)
あの猥雑な感じもセットで、香港へ、それもチョンキンマンション(重慶大厦)
に、そこでわざわざインド料理を時々無性に食べたくなるよ。
けっきょく、香港で一番の思い出がホテルにあるんじゃ、修学旅行の
高校生となんら変わらないような気もするが、あんな絵に描いたような
カオスを味わえるのは、なかなかない。
多数のインド、アフリカ勢、パックツアーなどとは一生カンケーねー感じの
世界中の旅行者と、衣食住すべてにまつわるジャンクもアリの色とりどりの
品々と、ここ数日、歩けば出くわすキンモクセイに負けないスパイシーな芳香が、
山のようなVCDやDVDからもプンプンしてたっけ。全身使うと記憶も濃いね。
そういえば香港で出会った”電子念仏機”のことを以前あれこれ書いたが、
どういうわけだか日本では夏に東急ハンズが突然売り出した。(この時だけだったようだが)
バイヤーさんの目論見は何だったんだろう?お盆は過ぎてたと思うけど
よっぽど信心深い方が突然思いついたのかなぁ?ま、おまつりごとが
なくたって、お祈りは毎日だから、必要な方にはいつでも必要なんだろうけど、
なぜ、急に、日本で、ねぇ。。。
思うに(たぶん違うだろうが)たまたま部屋に積んであった「ボク宝」みうらじゅん著を
読んだのではなかろうか?なぜなら10年前に文庫化もされたこの本の中には、
一項目として”電子念仏機”のページがあるからね。他にわざわざページを割くような
モンって、ないでしょ、きっと。”電子念仏機”などに、さ。
国宝ならぬ”ボク宝”。敬愛する、みうらじゅん氏は「どこかの誰かさんの
価値観や、多数意見で決められている宝、ボクには何の関係もない。」とし、
自身の”好き”だけで、ボクの宝を決めると高らかに宣言する。もちろん私も
全面的に支持させていただきますっ!
「ボク宝」で扱われているものは、モノ・コト・ヒト、多岐に渡るのだが、
そのすべては”ボク宝”宣言に掲げられている通り”愛”に満ちあふれている。
「安斎肇」と、今ではすっかり競技会化した”エア・ギター”の10年以上前から
”アン・プライド”(プライドをかなぐり捨て、飲み屋で楽器も
持たずプレイ、アンプラグドから)を敢行し、何度も出版が幻となっている
「エロ・スクラップ」は、日本エロ雑誌の歴史を期せずして編纂することとなり、
「ブルース・リー」になるべく、”通信空手家”の研鑽を積み重ね、「怪獣スクラップ」にいたっては
作り手兼受け手である自身を『完成品を一番早く見られるボクは世界一の幸せ者の
読者だったに違いない』とし、さらに「アルバム」の中では『夜、完成したアルバム
(ボクはそう呼んだ)をイヤホンで聴きながら寝るのが一番、幸せな時。ボクは
世界中で一番、ボクの歌のファンだった』との確信にいたる。
どんなにカラ回りしても、たとえ情熱と信念と妄想が入り乱れても、ボクの宝を
求め、ボクの宝と共に邁進する、みうらさんはステキ過ぎる。「マンガ家入門」で
何度も作品がボツになるけれど『泣きそうになりながらボクは、世の中が甘くないん
じゃなくて、世の中を甘く見ていた自分を知った』と気づく。大人ってステキだ。
自分の”好き”が誰かの”好き”であることも多々あるだろう。その自分と誰かの
”好き”が、またまた別の誰かの”好き”ってこともあるに違いない。にしても、
世の中そういうことがちょっと多すぎやしないか。簡単に同志になれちゃうなんて、
どーしたモンだろ(すみません)。
愛深く、志高く、孤独を怖れず、むやみに細分化せず、特定専門領域を持たず、
ヨソ様に何言われても、ヨン様が忘れ去られても、ボクは「ボク宝」級なあれこれを
探し続けます。そして、みうらじゅん氏を「ボク宝」に指定させていただきます!
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