高橋です。
ハプニングは、ねらって起きるわけではなく、突然訪れるもの、と
相場は決まっているのだが、さすがに慌てる。と同時に、なぜだか
こういう想定外の出来事が起こるのが、、、ライブって気もする。
ん年振りの(このバンドでは)ライブの朝、というか昼、初披露になる
ベースが壊れた。
今までのリハーサルでは特に問題もなく、そのボディの形状から
(尻がデカい)なかなか適当なケースが見つからず、ゆえに、
ようやく持ち運べるようになったのもごく最近、ある意味かなり
大事にされてきたのに、どういうわけだか、ライブの当日になって
不調を訴えたのである。
どうもピッチが甘い、コイツまで緊張して声が上ずっているのだろう
などとのんきに構え、少し弾いてはチューニングを繰り返し、
お茶を濁していたのが昼過ぎ。
さて、そろそろ行くか、と荷物をまとめつつも、やっぱりなんだか妙だな、
と思ったので、チェックがてら、初陣だしボディを(珍しく)拭き拭きする
ことにしたら、、、わっ! サドル(弦を引っ張って止めているところ)が
宙に浮いているではないかっ!
じんわりと浮かび上がってくる止め具は、本来なら、このサドルを
ボディにきっちり押さえてくれているものなのだが、今は、弦の力で
引っ張り上げられ、通常は見えちゃいけないところまで見えてしまって
いる状態だったりするのだ。
このままライブで使ったら、曲の途中なんかで4本の弦が突然
ハネあげられ、びよーんでぶらーん、となること必至だった。
慌てて、弦のテンションを緩め、しばし呆然とする、、、
ところだが、そんな時間はすでになかった。
もう一本のベースをケースから取り出し、今、緩めた弦をコッチに
張り替える(壊れた方の弦が良かったのだ)。あ、足りない。
そーだ、スケールが違うのだ(ダメになった方が若干短い)。
ピンチヒッターのベースから、再度、弦をひっこ抜き、もともと
張ってあった弦に戻す。そのままにしてりゃ良かったのに、という
ごもっともな考えは、なるべく意識せず、無理は承知で何事も
なかったかのように振舞ってみたりするが、この突発事件の
おかげで昼ゴハンも抜きになったアタマからはドンドン血の気が
引いていった。
、、、そして
とにもかくにも、演奏中にとんでもないことが起こる、ということだけは
避けられることになったと思えば、かえって、ありがたくもあり、
気づけば午前中の雨もウソのように日差しが降り注ぎはじめた。
簡単なもんで、お天気が良くなればココロも晴れちゃって、気分よく出発。
おかげさまで遅刻することもなく、リハもなんとかこなし、緊張感からか
空腹も感じず、いざ出陣の時間を向かえた。
なんだか異様に盛り上がってる会場。ただでさえ狭いのに人がいっぱい。
客席から右側ほぼ2列縦隊の最後尾に陣取ってるため、コロガシ(最前列に
置いてあるモニター)からの音は大変取りづらい(それでなくとも我ら
nutsの音は控えめだった)。
バンド全体は高揚感からか快速運転をするが、いつもと違う弦は、なんだか
指に引っかかり、一人もたもた。バンマスは曲によってギターチェンジがあり、
場つなぎでしゃべるのだが、マイクも置かなかったので、大きな声出したら
急速に空腹感に襲われる。
わずか30分ばかりの初(下記参照)ライブは斯様な状態で、終わればフラフラ。
でも、こんな感じこそが、ザ・ライブ!って気もしてきたし、なにより
一連のドタバタ事情とはカンケーなく、お客様はとっても楽しそうだったのが
なによりの救いでございました。
いやはや、お越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました。
予告(?)通り、来月のライブもまた新生(!!!)nutsとなりますです!
よろしくお願いします。
同じメンバーで2回とライブせず、でも10年ほど続いているバンドって、
なかなか希少なもんじゃあないかと思います。それが、売り、って
ことではないんですが、否応なく、毎度、新鮮な気持ちでライブに
臨んでおりますので、ぜひ次回の"NEW"nutsも楽しんでいただけましたら
うれしい限りでございます。
。。。
ライブから一週間。壊れたベースは修理に出すから、その間は、代打クンに
がんばってもらいましょ、と、あらためて弦を張り替えることにした。
もちろん新しいものを購入してきたので、長さが足りないなどのマヌケな
ことにはなりませんよ、と、セットしてペグをグルり、チューニングしようと
した途端、ブチっ。さよなら3弦。
そのままにしてりゃ良かったのに、という、ごもっともな考えは、なるべく
意識せず、無理は承知で何事もなかったかのように振舞ってみたり、、、
は、できそうにもありません。とほほ。
2007-05-24
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿